活動報告

ひとりごと

河井夫妻大規模買収事件 全記録「ばらまき」を読んで

おはようございます。

中国新聞社の執念のノンフィクションで集英社から出ている「ばらまき」を読んで、印象に残った部分と

私の思いを書いておきます。

この事件をどうしても許すことができない広島県民の一人であり、地方議員のはしくれの一人である私です。

この本はまず、被買収40人の政治家の顔写真からはじまります。40人のうち辞職をされたのは8人、

30人が、今も現職の議員として活動をされています。

一人一人の証言が掲載されていますが、リアルな証言、わざとらしい証言が読めばすぐにわかります。

また、印象に残った証言で買収に応じなかった広島県議の証言が載っています。3回現金を持って来たが、

断った。この議員は、断ることは当たり前であり、断る事はできると証言しています。

国会議員に逆らえないという言い訳の嘘も河井克行氏本人が述べています。

地方議員の要望を聞かない国会議員はいない。地方議員の要望を聞かないと国会議員がすべる。

受領した被買収議員が「国会議員に逆らうと地元の要望が聞いてもらえなくなるかもしれない」と

何人が言い訳しただろうか。そんなことは絶対ありません。

無理やり押し付けられたという言い訳にも無理があります。法律違反(犯罪)に巻き込まれているのに、なぜ

その場で警察に連絡しなかったのか?と思います。バレないことだという確信があったらだと思います。

すくなくとも、無理やり押し付けられても、すぐ警察に連絡すれば受領が犯罪に認定されるでしょうか。

受領したお金を返したという表現する人達にも共通点があります。ほとんどが、受領から時間が経過してから、

まずいと思ってから返しています。返したという表現を強調する方がいますが受領数日、その日に返した人は

ほとんどいません。

また、三原支局の記者と前三原市長のやりとりのリアルも書かれています。やりとりを見る限り、バレなければ

逃げ切りたいという思いが透けて見えます。

この本には、様々な議員の心模様やリアルなやりとりが表現されていますが、あらためてこの事件の根の深さが

わかるものになっています。

最後にこう書かれています。「事件はまだ終わっていない。」

私もそう思ってます。この事件で犯罪を犯したと認定された議員が法で裁かれることが最低限必要です。

これは検察審査会に判断が委ねられます。検察審査会が動き出したとの記事も目にしました。

あと、特に議員は、説明責任を果たすことが必要だと思います。事件の風化を待つこと、有権者の目をそらす

ことに必死で、なんとか誤魔化そうとする行動をいたるところで目にします。

この事件は実際に起こったことです。事件は消せません。選挙買収事件という重い犯罪の責任はなくなりません。

民主主義の根幹である選挙において行われた犯罪についてもう一度考えてみてください。

また、興味のある方は読んでみてください。

令和3年12月22日

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